作文を生徒に書かせると、非常に苦手な子が多いように感じます。
特にみんなが苦手としているのが「具体的な体験を交えて」という部分です。
では具体的とはどういうことか。
例えば
「平等」について具体的な経験を交えてあなたの意見を述べなさい。
こんな題材があったとしましょう。
【良い例】
私は平等というのは人として生きていくために必要なことだと思います。以前、数学の勉強をしているときに、先生から「ここまでできるようになってすごいね」と言われとてもうれしかったです。でも他の子には「ここまでできて当たり前だからもって難しい問題も解けなきゃいけないよ」と言っているのを聞き、人によって接し方が違うということを感じました。私はこれに対して、あまりいい気分がしなかったので、平等に接していくことは人としてとても重要だと感じています。
【よくない例】
私は平等というのは人として生きていくために必要なことだと思います。憲法にも「平等権」というものがあるように、誰と接する上でも平等に接することで、より円滑な人間関係を作れると思います。そういう理由から、平等はこれからも大切にして、思いやりを持って行動したいと思います。
良い例では、具体的な先生とのやり取りが入っていますが、良くない例では具体的な体験は入っていません。でも今の子たちはよくない例で書くことが非常に多いです。
体験が入るか入らないかで、読み手は受ける印象がとても違います。これから、具体的な体験を交えるということは意識して作文に取り組むようにしていきましょう。
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