2020年6月23日火曜日

今年の入試傾向を読む

本日神奈川全県模試の説明会に参加してきました。
非常にたくさんの情報を聞けてとてもためになりました。

その中でも今年の受験にとって、大切な情報をいくつかお話ししたいと思います。

まず去年の入試ですが、全体として点数を取りやすく、平均点が25点ほど上がっていました。下の図の左側の〇が公立の平均点の推移になっています。


このデータから推測できることは、平均点が高かった翌年は平均点が下がるということです。今年の受験生は、難易度の高い問題をしっかりこなしていかないと、入試では太刀打ちできなくなってしまいます。しっかりと演習量を積み重ね、入試に備えるようにしていきましょう。
今年は出題範囲が少なくなると言われています。しかし、3年間を通してみるとほんの10%もないくらいです。例年通りの入試対策をしていかないと大変なことになってしまうので、気を付けてください。

そしてもう一つのデータが中学の卒業生の数と公立高校の受験者数のデータです。下の画像は去年に比べての卒業生、受験者の人数の推移になっています。

ピンク・・・中学の卒業生の数
水色・・・公立高校の募集人数
緑・・・公立高校の受験者数

これを見ると2017年から卒業生の数が少しずつ減っています。しかし、それ以上に公立の受験者が大きく減っています。2020年は2019年に比べて-2589人です。これには何が原因なのか・・・。
その答えは私立高校単願で受ける生徒が増えているということです。

今の時代で私立が選ばれる理由は二つあります。

一つには公立の下の方の高校に行かせるなら、私立に入れて面倒見良く見てもらった方がいいという考えです。

そしてもう一つは、大学入試を見据えてです。今年度からセンター試験がなくなり、共通テストに代わります。また数年前から募集人数の厳格化を起こり、募集人数がどこも1割ほど減っています。そういう背景を踏まえると、最初から附属の私立高校に入れた方が安全、と考えるご家庭が増えているようです。

これらを踏まえると、私立高校はまた少しずつ内申基準を上げていくと思います。去年までの内申基準なら足りていたのに、今年上がって届かなくなる、なんてこともあり得るかもしれません。少しでも余裕ある内申を取ったり、検定3級、準2級の取得を目指していきましょう。

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